2019年3月17日日曜日

とあるレッスン風景

先日、小学生のソルフェージュのレッスンで、
シューマン夫妻の子供に捧げてブラームスが曲集にしたVolks Kinderliederの曲集から
第2曲目「ナイチンゲール」を取り上げました。

もちろん子供たちは知らない曲で、まずは楽語や、調性、拍子をみてから歌ってみます。
そのあと

○ シューマンをとても尊敬していたブラームスが、シューマン夫妻の子供たちに民謡を曲集にして送ったこと。
○ ナイチンゲールというのは、鳥の名前だということ。
○ 歌(ドイツ語の歌詞)の曲は器楽曲とどんな音符の書き方の違いがあるか、、など

ざっくりとした話をしてからまた一度歌い、次は、暗譜で歌ってみます(できなくても)

● なぜ3/8で書かれているのか?
  →今一度ナイチンゲールについて小さな鳥だという話をして、youtubeで姿をみて鳴き声をききました。(便利!)

● Allegrettoとあるがどんな速さにしたらいいか?
  →これがアヒル、、なら3/4でもいいかも?!など

● フレーズは何小節で何か法則はあるか? (この辺りからほぼ譜面はみません)
  →3小節のフレーズ、フレーズの始まりは、全て同じ音の3回連打で始まることをみつけました。ここから、1小節が大きな1拍でもいいかもね、などの意見がでました。
フレーズを図形で書き、この曲を構成する4つのフレーズのうち、2つが同じだということに気づきます。そして、私が伴奏だけ弾いて、何番めのフレーズの伴奏か当てます。

そして、伴奏についても、譜面をみながら少しディスカッションし、、、というような
ことをしてみました。
 同じ3拍子でも、分母が違うと感じが違ってくると雰囲気が変わることは、なかなか子供たちはしっくりこない時があり、うどんとそうめんの違い(喉越し)などを使ったりしますが、この曲はとてもいい例だなと思いました。

 通常の子供たちとのレッスンは、こんな問いかけをしたり、私もチェロを弾いて一緒に初見をしたり、はたまた、読譜のトレーニングや、変拍子のリズム、、など、子供たちの興味の集中が続くよう1つのことは、15分以上やらずに、そして、一度覚えたかな?と思っても、常に尋ねて、楽語や、調性など、パッとでてくるように問いかけたり、私もめまぐるしく、次のカードは何を出そうか?!と駆け引きしながらやっています。




2019年3月16日土曜日

室内楽コンサート



先週末は、日頃室内楽を勉強している先生方と、その生徒さんとのコンサートでした。
第一部を生徒さん、そして、第二部が先生方で、30人余りの方が出演しました。

私は年間、6〜8教室くらいの生徒さんと室内楽で発表会出演をさせていただいています。毎年共演している生徒さんも何人もいて、会うたびに成長が嬉しくなっています。

そして、なによりうれしいのは、生徒さん方の為を思って、私たち弦楽器奏者を
呼んで共演できるように、自らも学び、場を作ってくださる先生が多くいらっしゃることです。

だいたいは、2回の事前レッスンをし、本番当日を迎えることになります。
曲は、本当に初歩のものから、アレンジものを始め、教育的作品を多く作った作曲家の
子供向け作品(オクターブなど届かなくても弾けるものや、形式のわかりやすいもの等)も数多くあります。

一緒に演奏をするということは、こちらも音楽を通してエネルギーの交換をしているようなところがあり、一緒に演奏する箇所で、会話のように気持ちが通じると、それはとてもうれしいものです。
ただ、子供たちに合わせてタイミングだけ合わせて演奏する、ということもできますが、それでは意味がありません。
一緒に音楽の方向を考え、そして時にはその場しかない音楽の動かし方をして、お互いを聴き合い、作品を共有するコミュニケーションは、音楽だけでなく日常生活においても、とても大切なことだと思います。

とにかく、一人一人に必死に向き合うので、体力勝負ですが、これからも、たくさんの人たちと音楽を共有できるといいなと思っています。

先生方の学ぶ姿にもいつも刺激を受けています。
今回は、ホールで、同じピアノで6人の先生と共演しました。
一人ずつ、それぞれの音色や世界観を追いかけて演奏することはとても楽しく、
また普段は、同じ人と一つのコンサートを作ることがほとんどですので、得難い経験でした。やはり、よいピアノや空間で弾くことは、練習とは違ってさまざまなアイデアを
運んでくれますね。

先日読んだ、岩城宏之先生の本に、ウィーンのムジークフェラインでブルックナーを聴いた時に、長年疑問だった箇所がそのホールの残響を意識して書かれたということがわかった、というようなくだりがありましたが、ホールも一つの楽器ですし、それに毎回反応できるような耳を育てていくことも大切だなと改めて感じました。



2019年3月6日水曜日

充電期間

3月は、毎年大学の業務もなく、日頃できないことをする充電期間です。
毎年3月末にはどんな仕事の依頼が来ようとも「家族の時間」と決めて旅行をし、
休み期間に読みたい本を読む時間や、日頃できない友達との時間、コンサートを聴きに行く時間、自分のために練習する時間(小声)を極力作るようにしています。

もちろん、いくつかの演奏回や通常のレッスンは抱えておりますが、
そんな中でも、テスト期間が終わった音高生などは、テスト前とは違った
「ソルフェージュの時間」を過ごせるのが私にとってもとても楽しい時間です。

私は、幼少期、本当にたくさんの作曲家に触れてきたんだな、と大人になって
初めて気が付きました。
先生の方針だったのでしょうが、完璧に弾くことよりも、なるべくたくさんの
作品に「触れる」時間は私にとって、その後のかけがえのない財産となっています。

今音楽を学び、私のもとにソルフェージュに通っている子に聞くと、やはり忙しさのせいや、コンクールのため、楽曲を仕上げることに時間がかかり、案外経験していない作曲家が多いな、という印象があります。

この春休み期間に、私ももう一度、様々な作曲家に初めて触れた時の気持ちを思い出せないかな?と思い、自分が使っていたひらがなでいろいろ書き込みがある古い譜面を一新し、自分の練習や研究、レッスンでの初見に使ったりしております。
小さい時に、外国の、例えば「おおきなかぶ」などの絵本をみたり、「ハイジ」などのアニメをみて、どうやら日本とは雰囲気が違うな、と思ったりするように、西洋(しかも、東欧、北欧など、いろいろ、、)の作曲家の舞曲と盆踊りはなにか違うな、、というような「耳感覚」を持ってもらえたらいいな。と思います。
(ソルフェージュでは、アジア、中東やアフリカの曲を扱うこともあります)

大人の生徒さんなどとは(主にソルフェージュに来ていただいているのはピアノの先生ですが)、子供向けの作品など、レッスンでもお使いの楽曲をチェロとの二重奏版で演奏してみて、弦楽器ならではの着想をもって作品の理解を深めてまいります。
日頃のレッスンのヒントになれば嬉しいな、と思いますし、何より、先生方と演奏している私が毎回楽しく過ごさせていただいている時間です。
まずは指導者がその音楽に心酔し、その気持ちを子供たちに感染させるところから始まりますね!!