私は小学生とのグループレッスン(ソルフェージュ)が大好きです。
レッスンで様々な質問をするのですが、その答えに楽しませてもらったり、考えさせられたり、毎回次が楽しみで仕方ありません。
子供たちもありがたいことにそう思っているようで、何があろうと、インフルエンザにかかろうと、楽器のレッスンはお休みであろうと、行きたいとか言ってくれるようで、うれしい悲鳴です(笑)
現在は、ピアノを主に学ばれている子のレッスンが小学生には多く、演奏している曲を尋ねると、そんな難しい曲をこの歳で!!とよく驚かされます。
しかし、実際ソルフェージュの現場では、とても単純な楽譜が初見できなかったり、調号について知らなかったり、長三和音と短三和音の違いが聴き分けられなかったり、モーツァルトが生まれた国はアメリカと思っていたり、、、と知識や読譜のスキルはさまざま。
忙しい現代、音楽のおけいこだけでは済まされない子供たちですから、ぜひ読譜を早くして、彼らの興味あることに時間をさいていけるお手伝いや、読譜から呼び起こされる他への興味拡大の後押しをしたいものです。
例えば、音符の並びや、和声の移り変わりも、オーソドックスなものは、
「今日はいい天気ですね」
のように、シンプルなものです。
それが「今日はいい天気でしたね」 か、 「今日はいい天気になりそうですね」になるとそれを発言しているのが、朝か、夜か、日中か、わかりますよね?
音楽のフレーズと一緒で、どこが着地点か、文章の終わり頃にはわかるのです。
そこが、「今日はいい天気
ますね!」とはなりません。が、しばしば、日本語を
学んだばかりの人は、「です」「ます」の使い方の区別に迷ったりするでしょう。
その処理と同じようなこと(不自然)が子供たちにも起こります。なぜなら、まだあまりたくさんの音楽を知らないからです。もしくは、音符を記号と捉えて、音楽と捉えないからです。
私もどれが名詞か、動詞かもわからず、諳んじている他国語の意味のない一文がいくつかあります(笑)でもそれは、その言葉を「理解している」とは違いますよね。
言葉を発して/言葉を聞いて、情景を/が思い浮かべられるように、音符をみて、音楽を味わえるようになる。
そして、その音楽でキャッチボール(室内楽、もしくは作曲家、観客との対話)ができるようになる。
これほど美しいことは、ありません。音楽はことばを超えた言語ですから。
私がどんなに聞き流してもドイツ語がしゃべれないように、聞き流すだけでもなかなか身につきません。
知り、使ってみて、味わう。
とても短くシンプルな構造の音楽から、音楽の「ことば」を、明日も子供たちと共有していきたいと思っています。
モーツァルト、ベートーベンはじめ、大作曲家が書いた舞曲や歌など、短いけれども大変美しいメロディーは枚挙にいとまありません。
世の中には、あまりにも美しい音楽が溢れていて、またそれを、音にして伝えてくれる
素晴らしい演奏家(音楽家)がいます。
幸せなことです。しかし、その細部に気づかず通り過ぎてしまうのは、あまりにもったいないと思います。少なくとも私のところに来る子たちは、みんな音楽が好きなのですから、、。