岩田彩子ダイアリー

チェロの演奏、レッスン、ソルフェージュ、研究など日々のことから雑記まで

2020年11月14日土曜日

演奏家の場所は、彼らがつくってくれている

 毎晩、ガソリン(液体)に油膜(ポテチ)という、(罪悪感の)別ストレスを与えないと、体が動かなくなってまいりました、、、、昨日はもう、15年目?!の学校公演。

関わっているアッセンブリッジ・ナゴヤの配信プログラムで名フィルの方々のインタビューに携わり(もちろん、彼らだけではないのですが)いかに演奏家にとって「お客様」つまり音楽を共有する相手がいることが大切か、ということを、みなさまのお話からも再確認したわけではありますが、相変わらず「本番」が苦手な私ですら

”ああ、こうやって毎年きいて、待ってくれる子達がいるって、なんて幸せなんだ”と彼らから毎年恒例以上のパワーをもらい、

「みんながいるから、私達が音楽を届けることを続けられます。ありがとうございます。」

と、言葉にせざるを得ない本番でした。



自発呼吸ができなくても、一人で歩けなくても、感想を言えなくても、彼らがいるから、音楽が輝き、仲間が集まり、私たちは演奏を続けられる。彼らの存在は小さいかもしれないけれど、確実に社会を動かしていることを、先生たちの笑顔や、一緒に演奏した仲間の音や、表情から、再確認したひとときでした。

今思うことは、もっともっと垣根なく、彼らとお付き合いしていく方法はないんだろうか、、ということ。彼らと仲良くできることが今時代が求める多様性を認めるにに一番近いのではないのでしょうか...




マイノリティは生きづらい、ではないはず!

不要不急と言われることが、社会を支えてるのではないのかなあと。




上記アッセンブリッジ・ナゴヤの配信等は
こちらからぜひご覧ください。https://note.com/abn2020music







    21
    投稿者 ayako iwata 時刻: 0:41 0 件のコメント:
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    2020年11月10日火曜日

    怒涛の日々が続いています

     毎年関わっているアッセンブリッジ・ナゴヤが今年も始まっています。



    3年目のレジデンスプロジェクトも、コロナ禍の中ではありましたが、無事に終了しました。

    10日間、公募で選ばれた演奏家が、フェスティバル開催中のまちに滞在し、まちに演奏家のいる風景をつくる、というこのプロジェクト。続けることで見えることがあるな、ということが見えてきました。

    屋上での演奏


    若いフリーランスの演奏家はただでさえ、将来のことを模索しながら不安なのに、このコロナ禍で、押し潰されそうな不安も抱えているのではないか、と思いながら、日々、何ができるのかなと、ひた走りながら頭を捻っています。

    私の関わるジュニアオーケストラも二回の定期演奏会が中止。勤務先の大学でも、学校祭はオンラインなどで、1年生などは特に関わりもないようで、、。演奏機会を奪われている子供達、学生たちにも機会を作りたいと、少数の方に向けてではありますが、ワークショップや、コンサートを開催予定です。(実施済みもいくつか、、)

    そんな中、配信プログラムで、オーケストラに所属する方々からのお話を伺いました。皆さん口々に再会したときの喜びと、お客様のありがたさを語っておられたことが印象的でした。

    http://assembridge.nagoya/2020/12626.html

    ハッと気付きました。人間はやはりソーシャルな生き物なのだ、と。演奏を待ってくれる人がいるから演奏する。そんなシンプルなことが、あまりにも大きなパワーなのだ、と。確かに、家で一人でご飯を食べるときは適当でもいいか、となりますが、家族の分となれば、それなりに。またお客さんが家にくる、となれば腕をふるうように、他者がいるから頑張れる、力が出る、そんな当たり前のことを私も忘れていたような気がします。

    小さい頃から、人前で演奏をすることはコンクールや試験など「評価される」ことのほうが多く、また演奏というのは楽譜(作曲家)と向き合うことだ、というような意識があり、相変わらず少なからず演奏家として20年近く活動しても本番が苦手でした。講義よりも、個人レッスンのような全員とお話できるレッスンが好きなのも、相手がどう思っているかな?伝わっているかな?ということが常に気になるからなのかもしれないと自己分析。

    徐々に演奏活動も振替のものから始まってきています。レッスンも大学も今のところ、ほぼこれまで通り。

    大好きな飲み会もないのに、なぜか、仕事で詰まりすぎている予定と、衰えてきた体力との勝負をしながら年末まで、体調に気をつけて、駆け抜けたいものです。




    投稿者 ayako iwata 時刻: 1:45 0 件のコメント:
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    2020年9月4日金曜日

    室内楽の楽しみ、、愛好家、最高!

     8月の一月は、このコロナの中、どうする?どうなる??と言いながらも、

    アマチュアのみなさん6組、14名とのレッスン及び共演をできる機会をいただきました。

    本当に、楽しかったです。当然ですが、室内楽は一人ではできません。

    そして、室内楽こそ、気心をしれた人との会話、また新しい出会いのツールとしての機能をはたすものです。まさに、私の言うところの「飲み会」✌

    これまでレッスンで関わっている方とも一緒に演奏することで、なるほど!があり、初めましての方とも、なるほど〜〜!があり、、こちらが仕掛けて仕掛け返される、テクニックを超えた心の会話を本当に楽しく過ごさせていただきました。

    何よりこの会をやってみたい、、と申し出た私を引き受けてくださって、企画運営してくださった、Mさん、そしてよくわからないなりにもエントリーしてくださって、一緒に作曲家へ私のガイド付きでツアーをしてくださったみなさん。感謝感謝です。

    テクニックはいらない、とは言いませんが、ハートがなければ音楽に近づけません。みなさんのおかげで、また各曲の魅力再発見ができました。私ももっと上手くなりたい、と思いました。

    本当にありがとうございました。

    明日は、素敵な同業仲間と、ただひたすらにベートーベンのカルテットを弾く日、です。

    仲間ありきの室内楽。作曲家ありきの演奏。いろいろ不安や心配ばかりの日ですが、音楽と向かい合っている時の心の満たされ具合で、日々過ごせています。

    投稿者 ayako iwata 時刻: 23:51 0 件のコメント:
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    2020年8月6日木曜日

    巣篭もり第二弾?!

    ようやく、少しずつ動き始めたか、、と思ったコンサートも、やはり中止になったり、毎年続いていた、子供達のミュージックキャンプも中止にせざるを得なかったり、、。

    子供たちのアンサンブルや、オーケストラのコンサート中止、練習規模縮小、私の教室でもグループレッスンは見送り、など、子供達の「今しかできない」学びが奪われているのでは、と思うと、何かと心が折れそうになり、このままでは、「将来の夢は演奏家!」という子供達も減ってしまうのでは、と、ハラハラしています。

    子供達は、コンサートを聴きに行ったり、自分の所属するオケに素晴らしい指揮者やソリストが来てくださったりするタイミングで、作曲家、演奏家、仲間と「衝撃的な」出会いをすることがしばしばあります。もちろんCDやテレビ、配信などでも出会うことはあるかとは思いますが、それは仲間との出会いは創出しにくいものです。

    それ(に変わるもの)をどうやって作るか、、。
    まずは、この夏休みに、私以外の先生に習ってみる!という「新しい出会い」を作ってみています。
    その他、普段はやらないような曲の初見をしてみたり、ちょっとゆっくりお話してみたり、レッスン中に特別にお菓子を食べてみたり。
    「イベント」のない日常は子供達いわく「つまんない!」そうなので、、

    私は、ありがたいことに、仕事が(慣れないオンラインや、コロナ対応で)山積みで、
    その合間をぬって、本を読んだり、様々な配信や、オンラインの講座を受けてみたり、日々、何とか、子供達や、若い演奏家の人たちと何かできないかばかり考えています。

    楽器の演奏家には、残念ながら、短期間ではなれません。
    しかも、思い立ったのが、成人間近では、習得が難しい楽器も多々あります。
    本人の努力に加え、様々な出会いが、演奏家を作っていきます。

    今週末は、通常のプライベートレッスン、仲間との弦楽四重奏(遊び)、アマチュアの方々との室内楽勉強会。PC上では、大学のオンラインレッスン、講座(受ける方)、審査、企画、申請etc..

    お盆がすぐそこなんて、信じられない日々を送っています。イベントのない、日々。
    でも、日常のありがたさ。






    投稿者 ayako iwata 時刻: 22:35 0 件のコメント:
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    2020年6月23日火曜日

    教材


    ソルフェージュの教材、チェロの教材、世の中には、たくさんの教材がありますが、
    フランスの本はとにかく色使いがきれい!!

    この上の写真はフランスの昨今のソルフェージュ教本です。
    どれもわたしのレッスンの中で使っていますが、子供達も「何巻」というのではなく、
    「何色」という感じで色で覚えています。

    教材をみるのが大好きで、気付いたら買ってしまっています。
    気がついたらもう、集めた教材だけでも、
    100冊や200冊という単位ではなくなって来ました(笑)

    この外出自粛期間にも、ドイツやイギリスから本が届きました。
    実は、この3月にニューヨークに行く予定で、楽譜屋さんへ行き、
    様々な教材を見てこようと思っていたところ、行くことができなくなってしまいました。


    あらためて、世界は広く、距離もあるということを考えさせられました。
    しかし、遠いところの、そして、過去に作られたものに触れるたび、そして
    それを生徒さんや、仲間と共有することに、大きな喜びを感じます。

    我々今を生きる人たちに残された先人の偉大な遺産を一緒にキャッチできるように、
    こうやって今も様々なメソッドが生まれています。

    古い物の良さ、新しいものが生み出す、アップデートされた学習法。
    デジタル技術でも出会える、過去と今の素晴らしい演奏、学習方法。
    恩恵を受けながら今日も、心の中の世界は、深く遠くまで広げて行きたいものです。





    投稿者 ayako iwata 時刻: 11:55 0 件のコメント:
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    2020年6月15日月曜日

    ここのところ考えていること

    あっという間に、季節は夏がすぐそこで、
    できる限り、デジタルデトックスを、、、と思いながらも、べったりと一日中パソコンから離れることができず、目はかすみ、肩をいためつつ、オンライン化した様々なタスクを
    やっつけつつ、今しか享受できない!との思いで、配信やオンライン講座なども、可能な限り受けています。

    ここのところ再確認したことが。

    「私はアーカイブはかけ離れた生活を送ってきた」

    これは、「演奏すること。レッスンすること。」を主軸に、最終的にはその場に合わせながら場を作っていく、という作業の繰り返しから来てる職業的なものなのでしょうか?

    小さい頃から、日記は三日坊主。自分のコンサートなど録音をしたけど、怖くて聞き直しが難しい。
    基本、写真もあまり撮らない。授業も、使い直しはあまりできない(できたらいいのだけども作ったものなどがすぐ行方不明になるし、いまイイ!と思えることにフォーカスして授業を考えてしまう。)
    すぐ記憶喪失になる!(笑)

    本は好きだし、美術館も、楽譜もCDも好きだから、「残されたもの」のありがたみは受けている。

    これまで生でしかほとんどみたことのない、バレエやオペラの配信のカメラワークがどうしても気になったり(自分や他人が出した音が音響機材を通して、思ってもみない音になることにずっと慣れないのと同じかも)目の前を通り過ぎていく、膨大な情報についていけなくて思考停止したり。

    情報と体験が置き換えられそうな怖さの中で、「触覚」「嗅覚」を置き去りにしないように、アウトプットのためのインプットを、限られた時間を使ってしたいのだけど、
    どうしたらいいでしょうか。


    投稿者 ayako iwata 時刻: 17:19 0 件のコメント:
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    2020年3月6日金曜日

    登校できない時間は

    コロナウィルスの見えない恐怖で、私も3月のコンサートがほぼ全て中止または延期になりました。
    レッスンはしておりますが、保護者の方が車で送迎できる時間に変更したり、私がレッスンに伺ったり、と、こちらも日常ではない形で動いています。

    リハーサルや本番がない上に、大学業務もお休みで、いつもより時間ができたので、
    日頃できない動画や、音源の鑑賞をしたり、読書をしたり、楽譜を読み直したり、珍しくエチュードなどを練習したり、、とやりたいことは満載で、1日があっという間です。

    そんな中、大学入試は行われていて、教え子たちの最後の追い込みや、結果報告にドキドキする日々です。東京芸大の3次試験がなくなる、という事態もありました。

    高校生も学校がお休みになっているので、中高生には、自宅でも学習できるように、と、
    洗足のオンラインスクールをすすめています。
    楽典から、聴音、音楽史などが無料でできるので、本当にいいサイトだと思います。
    https://www.senzoku-online.jp/index.html

    そのほかにも、たくさんの学習支援サイトが立ち上がったり期間限定で無料になったりして、この機会に新たな学びの形を再認識している人も多いのではないかと思います。

    お子さんとご自宅で過ごす時間が多くなる方も多いとおもいます。
    Spotifyでブラームス、シューマン、グリーグ、チャイコフスキー、ベートーベンの作編曲の子供のための歌や民謡を集めました。よろしければ、BGMに、楽譜もimslpで見られますし、ご活用いただけたらと思います。

    https://open.spotify.com/playlist/5m1mEuvFWo5bHap5WyBMoi?si=XwpLYFa3TtCRBwHyUhfSBA



    投稿者 ayako iwata 時刻: 17:57 0 件のコメント:
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    2020年2月7日金曜日

    つぶやき

    メディア、SNS等で、若い音楽家の活躍を拝聴するたび、本当に頼もしく、楽しみであり、
    これから彼らのアイデアでもっともっと良い音楽が日本でも聴くことができるという期待に胸を膨らませている。

    と、同時に彼らが、活動の拠点が日本のフリーランスという立場で何年持ちこたえられるのか、ということを危惧する。

    仕事がたくさん舞い込み、忙しいのは悪くないと思うけれど、バカンスや、自然と対話したり、新しいことを勉強する時間も必要不可欠。また、家族を持つことになれば、その喜びを享受する時間も必要でしょう。むしろヨーロッパの音楽家に多い、代々音楽家、という人ももっと増えて(今、かなり増えているけど)わたしが生きてる間に5代目、6代目、、なんて人の演奏を聴けるかもしれない。

    どうか彼らの故郷である日本が、音楽家のよい受け入れ先となり、もっともっと彼らの音楽が彼らの成長と共に楽しめる環境であるように、、、。わたしも微力ながら色々働きかけていきたい。
    投稿者 ayako iwata 時刻: 10:57 0 件のコメント:
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    2020年1月31日金曜日

    早弾きと早食いは似ている?

    暖冬が続きます。
    冬らしさがない、同じ土地で暮らし、年齢を重ねるごとに、「冬」という体感が自分の中に育っていってそれと比較できる力がつくのでしょうね。

    まだ生まれたばかりの子供たちには、冬の寒さは、、と言っても、繰り返されていないので、そこまで体感としてないのかもしれません。寒いことはわかっても、、。

    大学の授業で勤務校はカデンツの聴き取りを強化しておりますが、音楽のフレーズの終わりがわからないということは、まだ体験、体感が足りていないからでしょうか。それがわかって初めて、そうでないものに触れた時の驚きや、感動、また定型のカデンツの落ち着きや、安心などというものに気付けると思います。

    小さな子は、ゆっくりの曲を演奏するのが苦手な子が多くいるように感じます。
    それは、いずれの楽器を演奏する子にも言えるのですが、
    ピアノの子は特に
    ⚪音を出してしまったらどうしようもないので、伸びている音を聴く習慣がない
    ⚪️伸ばしている音以外の動きが忙しいのでそこまで耳がいく余裕がない

    弦楽器(管楽器や歌も一緒でしょうか)の子は
    ⚪️伸ばしてはいるが、運動が単調でつまらない(笑)
    ⚪️伸ばしている時の伴奏の音が想像できない。

    など、耳が閉じてしまって、つい次のアクションに移りたくなってしまいがちです。

    食事をただ口に運んで無意識に噛み、飲みこむことと似ています。
    ゆっくりと食事をいただくとき、これは何が入っているかな?と考えながら食べるとき、
    美味しい大好物を幸せを感じて食べるとき、器とお料理の調和を楽しみながら食べるとき、一緒に食事をする人との会話や、空間を楽しみながら食べるとき、、。

    五感を使って、日々の生活の中にもたくさんのヒントを見つけながら練習すると、効果がありそうですね。

    レッスンの中では、音楽をなるべくその子の経験、体験していることであろう事柄と結びつけていくように心がけています。
    海を見たことのない子に、海の話をしてもわかりませんが、広い空は見たことがあるかもしれません。
    そんな風に一人一人の立場に立ちつつ、小さなヒントと音楽を結びつけることで、遠くの点と点を結んでクリエイティブな活動をしていくことを期待される「これからの人たち」の何かお役に立てたらなあ、と思っています。


    投稿者 ayako iwata 時刻: 14:18 0 件のコメント:
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    2020年1月24日金曜日

    小学生のソルフェージュレッスン

    私は小学生とのグループレッスン(ソルフェージュ)が大好きです。
    レッスンで様々な質問をするのですが、その答えに楽しませてもらったり、考えさせられたり、毎回次が楽しみで仕方ありません。
    子供たちもありがたいことにそう思っているようで、何があろうと、インフルエンザにかかろうと、楽器のレッスンはお休みであろうと、行きたいとか言ってくれるようで、うれしい悲鳴です(笑)
    現在は、ピアノを主に学ばれている子のレッスンが小学生には多く、演奏している曲を尋ねると、そんな難しい曲をこの歳で!!とよく驚かされます。

    しかし、実際ソルフェージュの現場では、とても単純な楽譜が初見できなかったり、調号について知らなかったり、長三和音と短三和音の違いが聴き分けられなかったり、モーツァルトが生まれた国はアメリカと思っていたり、、、と知識や読譜のスキルはさまざま。
    忙しい現代、音楽のおけいこだけでは済まされない子供たちですから、ぜひ読譜を早くして、彼らの興味あることに時間をさいていけるお手伝いや、読譜から呼び起こされる他への興味拡大の後押しをしたいものです。

    例えば、音符の並びや、和声の移り変わりも、オーソドックスなものは、
    「今日はいい天気ですね」
    のように、シンプルなものです。
    それが「今日はいい天気でしたね」 か、 「今日はいい天気になりそうですね」になるとそれを発言しているのが、朝か、夜か、日中か、わかりますよね?
    音楽のフレーズと一緒で、どこが着地点か、文章の終わり頃にはわかるのです。

    そこが、「今日はいい天気ますね!」とはなりません。が、しばしば、日本語を
    学んだばかりの人は、「です」「ます」の使い方の区別に迷ったりするでしょう。

    その処理と同じようなこと(不自然)が子供たちにも起こります。なぜなら、まだあまりたくさんの音楽を知らないからです。もしくは、音符を記号と捉えて、音楽と捉えないからです。
    私もどれが名詞か、動詞かもわからず、諳んじている他国語の意味のない一文がいくつかあります(笑)でもそれは、その言葉を「理解している」とは違いますよね。

    言葉を発して/言葉を聞いて、情景を/が思い浮かべられるように、音符をみて、音楽を味わえるようになる。
    そして、その音楽でキャッチボール(室内楽、もしくは作曲家、観客との対話)ができるようになる。
    これほど美しいことは、ありません。音楽はことばを超えた言語ですから。

    私がどんなに聞き流してもドイツ語がしゃべれないように、聞き流すだけでもなかなか身につきません。

    知り、使ってみて、味わう。

    とても短くシンプルな構造の音楽から、音楽の「ことば」を、明日も子供たちと共有していきたいと思っています。

    モーツァルト、ベートーベンはじめ、大作曲家が書いた舞曲や歌など、短いけれども大変美しいメロディーは枚挙にいとまありません。

    世の中には、あまりにも美しい音楽が溢れていて、またそれを、音にして伝えてくれる
    素晴らしい演奏家(音楽家)がいます。

    幸せなことです。しかし、その細部に気づかず通り過ぎてしまうのは、あまりにもったいないと思います。少なくとも私のところに来る子たちは、みんな音楽が好きなのですから、、。





    投稿者 ayako iwata 時刻: 23:32 0 件のコメント:
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    2020年1月13日月曜日

    焼肉屋に思う

    新年、はじめての演奏仕事は、今日、1月13日という、例年になくスロースタートな今年。
    素晴らしいメンバーと、華やかなニューイヤープログラムを演奏できて、とてもよい新年1本目の皮切りをさせていただけたことに感謝します。(しかも会場は徒歩圏内のホール)

    また、新年早々、いくつかの新しい企画や、抱えているコンサートの内容を詰めたりしつつ、こうやっていただいたお仕事をさせていただくと、主催者や、マネジメント、関わっている演奏者、、、いろいろな方の目線をあらためて感じることができ、あらためて一つひとつの仕事への感謝が沸いてきます。

    昨日は、とある対談をアレンジし、参加してきました。そちらでも、あらためてアマチュアの人々の音楽との関わり方を伺うことができて、様々な気づきがありました。

    私は、音楽大学に入る頃には、「チェリスト」になることがひとつの目標であったはずなのですが、今は、自分がもはや何屋さんなのか、わかりません。が、演奏だけを極める人ではないようです。ありがたいことに、私が尊敬する、演奏を主の職業にしている、素晴らしいチェリストは周りにたくさんいます。
    どうやら、ひとつのことだけを極めることは、私の性格上難しいようなので、3本柱、多面体、、、というようなキーワードで、いくつかを往復しながら、美しいこと、ものを追求していけたらと思っています。

    今日は、新年の挨拶がてら、行きつけの焼き肉やさんに家族で食事に行きました。お店というのは、案外「よく似た」方々が利用するところもあるように感じますが、そこは、まったくそういう感じもなく、年齢や、雰囲気も様々な人たちがいる気がします。
    今日は、障害のある方なのか、時々大声が出る方が3世代くらいでしょうか、ご家族で
    食事されていました。お店には、デートのカップル、家族づれ、ご夫婦、お友達同士、、など様々で、赤ちゃんが泣いたり、うちの子供含め子供たちがワイワイ言っていたり、
    実に様々な人が、食事していて、ああ、いい風景だな、とおもわず思いました。

    もちろん、シチュエーションでお店選びをする場合もありますが、美味しいものを大好きな人とわいわい囲む、もしくは一人でゆっくり味わう、、、などというこのシンプルな喜びを、それとなく周りの人々と共有できるお店って、素敵だな、と思いました。
    なんだかピクニックコンサートの会場のようだな、と思って、食事をいたしました。
    その会場を作っているお店の方をふとみたら、お客さんの赤ちゃんを抱っこして、お母さんは、しばし食事を楽しんでいました。本当にこういう光景は大事だなと思います、、。


    投稿者 ayako iwata 時刻: 23:43 0 件のコメント:
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    2020年1月4日土曜日

    あけましておめでとうございます。

    あけましておめでとうございます。

    忙しさにかまけて、前の投稿からずいぶん経ってしまいました。

    秋冬は、ディレクターをしているアッセンブリッジ・ナゴヤ(http://assembridge.nagoya)の会期と自分の演奏の仕事も室内楽、オーケストラ、ピアノ教室発表会でのトリオ共演企画(この秋冬で5教室述べ50人ほど)ボランティア演奏など様々あり、あっという間に過ぎてしまいました。


    新年初レッスンは今日から始まりました。
    冬休み中、レッスン回数は減りますが、子供達は自分ながらに時間を見つけて、課題をこなし成長の姿が見えて嬉しい新年の始まりでした。

    時には、自分で考えて、いろいろ工夫する時間も大切だと思います。
    しかし、闇雲にやっていては、時間ばかりが過ぎてしまいます。

    大事なのは、楽譜を読む力、「読譜力」そこから、音を(音楽、音質、音の表情など)想像する「内的聴覚)。

    去年から、また、ソルフェージュでお預かりする子供たちがじわじわと増えています。
    一般的にみていると小・中学生から、自分の楽器と、楽譜との乖離に悩み始める子(親、先生も)が増えてきます。
    語学で言えば、難しい単語も知らないけど、なんだか政治経済について話さなくてはならない。もしくは、古語も、その時代の習慣や生活もしらないのに、源氏物語を読む、というような感じでしょうか、、。
    曲の進度だけがすすみ、指は器用に動くものの、「読譜力」が追いついていない状態です。

    幼児は、ダンボールを家に見立てて楽しく遊びます。それには壁と床があります。
    そこに布をかけて屋根を作ることもあるでしょう。ドアをハサミで切って作ることもあるでしょう。
    まずその小さな家(部屋)から音楽もスタートします。4小節、8小節の曲など、その中にも必ず床と壁があります。
    小節が増えても、途中で転調しても、テンポが変わっても、おおよそ我々が勉強する曲には、壁と床、ドアや屋根があります。部屋の数が増えたり、天井が高くなったり、素敵な家具や絵があったり、おしゃれな窓枠が増えたりはするでしょう。作られた年代や、国によっても雰囲気が違います。

    でも、床や壁がわからなければ、うまく家具を配置したり、その美しい窓に気付けないでしょうし、自分で家具の上にちょっとだけ花を飾ってみたらさらに良くなるのでは?ということもわからないでしょう。床を机をゴミだらけにしていては、せっかくの美しい装飾も見えないでしょう。

    ただただ立派な家を見よう見まねで歩くのではなく、素晴らしい構造物を味わいながら、ときめきながら、その空間で過ごしたいものです。

    今年も美しいものや事を、みなさんと色々な方法で共有できるように、レッスン、授業、講義、演奏、演奏会企画、等、日々のアップデートを忘れずにする時間もとりつつ行っていけたらと思っています。

    本年もよろしくお願いいたします。

                                岩田彩子





    投稿者 ayako iwata 時刻: 12:47 0 件のコメント:
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