2019年9月30日月曜日

聴き比べ

私はよく授業で聴き比べをします。

今日は、ドビュッシーの歌曲を聴きました。

https://open.spotify.com/user/ayakokubotaiwata/playlist/3fP3bB7KrvZhokUdhR1Ua6?si=RnfcFBpXQMuQHZaAgWP_SA

ソプラノ歌手の2つの演奏、カウンターテナーのジャルスキー、そして
クラシックではない歌手の演奏。
最後に、同じヴェルレーヌの詩に、フォーレがつけた音楽を聴きました。

ただただ、、美しい。

2019年8月27日火曜日

伸びる子供、伸ばす環境

息子の通う保育園の先生に、子供は「夏に伸びる」
という話を聞いたことがあります。

ぐっと背が伸びたり、急に話言葉が増えたり、体力がついたりする、と。

そのときはへえ〜〜伸びるのに季節もなにもあるのかな?と思っていたのですが、
確かに、そうかもしれないな、と「夏の刺激」を画策するようになって数年。

去年は小中学生のための短期ソルフェージュ講座を開講してみましたが、今年は高校生の
ソルフェージュの夏期講座を開いています。

私は通常は、2つの勤務校が大学のため、大学生と継続的に関わっています。ある意味、大学が教育の最終機関であることから、一つの着地点である場所で学びの完了系(まったく、学びに完了なんてないのですが)だと思って学ばれている子たちと、この先どうなるんだろう?どうなっていくんだろう?何がしたい?というような小中学生、高校生の子たちと関わるのでは、教える側として、違った視点から音楽を捉える良い機会となっています。


また、どんな先生に、どのような学びを(先生もどのような意図で)日頃継続的に受けているか、ということも、これまで学んできた、大学生、そして短期やピンポイントで関わる子供達から垣間見え、指導法についても考えさせられます。

昔からよく、「子供の頃にピアノを習っていたけど、苦痛でずっとやめたかった」という話は聞きます。これは、先生が怖い、親が怖い、両方怖い、、、という理由が多いかと思います。私も親がすごく怖かったので、当時苦痛だったと思います。
せっかく音楽の入り口に立ってくれたのに、楽しみを知る前に、離れさせてしまうことは
悲しく思います。
また、音楽の力で、苦しいことを乗り越える練習ができることも信じています。昔と違って、今は子供達にもジュニアオケや、アンサンブルの会なども増えて、多様な音楽との関わり方が拓かれています。
私も、いろいろな切り口から、音楽とつながり、人生が豊かになるご提案が、様々な世代の人にできたらいいな、と日々模索しています。

2019年4月24日水曜日

高校生のソルフェージュレッスン

私の住む名古屋市には、公立の音楽高校が2つあり、私のところにも、その高校に通う子たちが、何人かプライベートレッスンでソルフェージュに来てくれています。
音楽高校でも、ソルフェージュのレッスンはありますし、もちろん大学入試にもあり、テスト対策、受験対策をしたい、というようなご希望があるのですが、せっかく、集団授業ではなく、個人(もしくは少人数)でレッスンできるので、普段学校の集団授業ではできないような内容もできる限り取り入れるように心がけています。

例えば、、、
・今実技で演奏をしている曲をアナリーゼしてみる。
・初見視奏してみる。(今まで実際その子が演奏したことのない作曲者のものを中心に)
・季節に合わせた曲(例えば今の時期ですと、イースターとか、クリスマスや、歌詞が季節を表すもの)を、楽曲聴音してみたり、実際演奏してみる。
・簡単なメロディー装飾や、作曲をしてみる。 などです。

視奏も私がチェロを弾いたり、ピアノでしたり、2、3人いればトリオソナタや、その他アンサンブル曲をやってみたり、と(チェロの方が得意なので、私としては、チェロが楽なのですが、、)皆、楽器を演奏するのは好きなので、できない〜と言いながらも、やはり演奏することは楽しそうです。そして、私もとても楽しいのです。
世の中には素敵な作品が山のようにあって、その宝を実際音にし、美しさを分かち合う作業というのは、本当に楽しくて仕方ありません。

しかしながら、音楽の背景にある、時代、様式、歴史、そして分析に欠かせない理論、なども教える立場としては、常にインプット、インストール、アップデートせねばなりません。(でも、またこの作業が楽しい、、)
この4月にでたばかりの、2つの本、こちらもこのGWに読了したいと思っています。
芸大、芸高でも採用されたという楽典。
私たちの頃は、楽典といえば、「黄色い本」でした。




2019年4月10日水曜日

2019年旅行記その1

ここ、何年か学年末の3月から4月の頭にかけては、充電の旅行に出かけています。
今年は、ウィーンに降り立ち、ミラノまで飛び、そこから車でフランスはシャモニーへスキー旅行。最後にミラノから日本に戻る、、というスキー旅行です。

せっかくなので、ウィーン観光も。従姉妹家族と合流し、旅は始まりました。
だいたい、妹たちと子連れ旅行が恒例になっているので、基本的には、子供のことを考えたプランです。動物が好きな息子のおかげで、初めてスペイン乗馬学校の朝練も見学。馬車に乗ったり、動物園に行ったり、、大好きなグロリエッテにも行きました。

        王宮の中にある、スペイン乗馬学校の朝練習。
        ウィンナーワルツやポルカが流れる会場でした。
    特に曲芸的なことはなかったのですが、なんとも美しいお馬さんたち。


ウィーンは何度か来ていますが、馬車(フィアカー)に乗るのはもちろん初めて!!
昔の人になったような気分で優雅に小道を移動します。




子連れとはいえ、やはりウィーンに来たら、、コンサートかオペラは見たいものです。
しかし、仕事のあまりの忙しさに、コンサートを調べる余裕もなく、気づいた時には
超お高いチケットしかなく、諦めなければならないと思ったのですが、
その日の演目はR.シュトラウスの「バラの騎士」
やはり、どうしてもどうしても諦めきれず(でも高いチケットも買えず)無理を承知でウィーンフィルの知人に連絡。
立ち見席だったら!ということで、大人3人分を確保してもらえました。
(しかも、お茶してたカフェ ツェントラルまで自転車でリハーサル上がりに届けてくれました!なんて優しいんでしょう〜!)

カフェ ツェントラルでは思わずト音記号の乗ったケーキを。
しかし、運ばれてきたら、記号の下の部分が折れてる〜(涙)



立ち見席はど真ん中。満員電車状態。


おかげで、脚は棒になりましたが、本当に素晴らしい時間を過ごせました。
オペラ座の端々まで知り尽くしたプレイヤーの、宝石のような音。ウィーンのワルツ、
言葉では言い尽くせない歌手たちの表現力、、、

子供達もシッターをしてくれた未来の歌手の卵のお姉さんとの時間を十分満喫したようで、双方にとってもハッピー。

         

ウィーンのシンボル、シュテファン教会では、ピンク色の石が浮かぶ
「sky of stones」というインスタレーションが行われていました。
モダンアートがしっくりと溶け込み、とても素敵でした。


2019年3月17日日曜日

とあるレッスン風景

先日、小学生のソルフェージュのレッスンで、
シューマン夫妻の子供に捧げてブラームスが曲集にしたVolks Kinderliederの曲集から
第2曲目「ナイチンゲール」を取り上げました。

もちろん子供たちは知らない曲で、まずは楽語や、調性、拍子をみてから歌ってみます。
そのあと

○ シューマンをとても尊敬していたブラームスが、シューマン夫妻の子供たちに民謡を曲集にして送ったこと。
○ ナイチンゲールというのは、鳥の名前だということ。
○ 歌(ドイツ語の歌詞)の曲は器楽曲とどんな音符の書き方の違いがあるか、、など

ざっくりとした話をしてからまた一度歌い、次は、暗譜で歌ってみます(できなくても)

● なぜ3/8で書かれているのか?
  →今一度ナイチンゲールについて小さな鳥だという話をして、youtubeで姿をみて鳴き声をききました。(便利!)

● Allegrettoとあるがどんな速さにしたらいいか?
  →これがアヒル、、なら3/4でもいいかも?!など

● フレーズは何小節で何か法則はあるか? (この辺りからほぼ譜面はみません)
  →3小節のフレーズ、フレーズの始まりは、全て同じ音の3回連打で始まることをみつけました。ここから、1小節が大きな1拍でもいいかもね、などの意見がでました。
フレーズを図形で書き、この曲を構成する4つのフレーズのうち、2つが同じだということに気づきます。そして、私が伴奏だけ弾いて、何番めのフレーズの伴奏か当てます。

そして、伴奏についても、譜面をみながら少しディスカッションし、、、というような
ことをしてみました。
 同じ3拍子でも、分母が違うと感じが違ってくると雰囲気が変わることは、なかなか子供たちはしっくりこない時があり、うどんとそうめんの違い(喉越し)などを使ったりしますが、この曲はとてもいい例だなと思いました。

 通常の子供たちとのレッスンは、こんな問いかけをしたり、私もチェロを弾いて一緒に初見をしたり、はたまた、読譜のトレーニングや、変拍子のリズム、、など、子供たちの興味の集中が続くよう1つのことは、15分以上やらずに、そして、一度覚えたかな?と思っても、常に尋ねて、楽語や、調性など、パッとでてくるように問いかけたり、私もめまぐるしく、次のカードは何を出そうか?!と駆け引きしながらやっています。




2019年3月16日土曜日

室内楽コンサート



先週末は、日頃室内楽を勉強している先生方と、その生徒さんとのコンサートでした。
第一部を生徒さん、そして、第二部が先生方で、30人余りの方が出演しました。

私は年間、6〜8教室くらいの生徒さんと室内楽で発表会出演をさせていただいています。毎年共演している生徒さんも何人もいて、会うたびに成長が嬉しくなっています。

そして、なによりうれしいのは、生徒さん方の為を思って、私たち弦楽器奏者を
呼んで共演できるように、自らも学び、場を作ってくださる先生が多くいらっしゃることです。

だいたいは、2回の事前レッスンをし、本番当日を迎えることになります。
曲は、本当に初歩のものから、アレンジものを始め、教育的作品を多く作った作曲家の
子供向け作品(オクターブなど届かなくても弾けるものや、形式のわかりやすいもの等)も数多くあります。

一緒に演奏をするということは、こちらも音楽を通してエネルギーの交換をしているようなところがあり、一緒に演奏する箇所で、会話のように気持ちが通じると、それはとてもうれしいものです。
ただ、子供たちに合わせてタイミングだけ合わせて演奏する、ということもできますが、それでは意味がありません。
一緒に音楽の方向を考え、そして時にはその場しかない音楽の動かし方をして、お互いを聴き合い、作品を共有するコミュニケーションは、音楽だけでなく日常生活においても、とても大切なことだと思います。

とにかく、一人一人に必死に向き合うので、体力勝負ですが、これからも、たくさんの人たちと音楽を共有できるといいなと思っています。

先生方の学ぶ姿にもいつも刺激を受けています。
今回は、ホールで、同じピアノで6人の先生と共演しました。
一人ずつ、それぞれの音色や世界観を追いかけて演奏することはとても楽しく、
また普段は、同じ人と一つのコンサートを作ることがほとんどですので、得難い経験でした。やはり、よいピアノや空間で弾くことは、練習とは違ってさまざまなアイデアを
運んでくれますね。

先日読んだ、岩城宏之先生の本に、ウィーンのムジークフェラインでブルックナーを聴いた時に、長年疑問だった箇所がそのホールの残響を意識して書かれたということがわかった、というようなくだりがありましたが、ホールも一つの楽器ですし、それに毎回反応できるような耳を育てていくことも大切だなと改めて感じました。



2019年3月6日水曜日

充電期間

3月は、毎年大学の業務もなく、日頃できないことをする充電期間です。
毎年3月末にはどんな仕事の依頼が来ようとも「家族の時間」と決めて旅行をし、
休み期間に読みたい本を読む時間や、日頃できない友達との時間、コンサートを聴きに行く時間、自分のために練習する時間(小声)を極力作るようにしています。

もちろん、いくつかの演奏回や通常のレッスンは抱えておりますが、
そんな中でも、テスト期間が終わった音高生などは、テスト前とは違った
「ソルフェージュの時間」を過ごせるのが私にとってもとても楽しい時間です。

私は、幼少期、本当にたくさんの作曲家に触れてきたんだな、と大人になって
初めて気が付きました。
先生の方針だったのでしょうが、完璧に弾くことよりも、なるべくたくさんの
作品に「触れる」時間は私にとって、その後のかけがえのない財産となっています。

今音楽を学び、私のもとにソルフェージュに通っている子に聞くと、やはり忙しさのせいや、コンクールのため、楽曲を仕上げることに時間がかかり、案外経験していない作曲家が多いな、という印象があります。

この春休み期間に、私ももう一度、様々な作曲家に初めて触れた時の気持ちを思い出せないかな?と思い、自分が使っていたひらがなでいろいろ書き込みがある古い譜面を一新し、自分の練習や研究、レッスンでの初見に使ったりしております。
小さい時に、外国の、例えば「おおきなかぶ」などの絵本をみたり、「ハイジ」などのアニメをみて、どうやら日本とは雰囲気が違うな、と思ったりするように、西洋(しかも、東欧、北欧など、いろいろ、、)の作曲家の舞曲と盆踊りはなにか違うな、、というような「耳感覚」を持ってもらえたらいいな。と思います。
(ソルフェージュでは、アジア、中東やアフリカの曲を扱うこともあります)

大人の生徒さんなどとは(主にソルフェージュに来ていただいているのはピアノの先生ですが)、子供向けの作品など、レッスンでもお使いの楽曲をチェロとの二重奏版で演奏してみて、弦楽器ならではの着想をもって作品の理解を深めてまいります。
日頃のレッスンのヒントになれば嬉しいな、と思いますし、何より、先生方と演奏している私が毎回楽しく過ごさせていただいている時間です。
まずは指導者がその音楽に心酔し、その気持ちを子供たちに感染させるところから始まりますね!!





2019年2月25日月曜日

発表会終了


2週連続の発表会が終わりました。
子供達は、コンサートホールで。大人は、サロンで。

演奏は一度きりしかできず、日頃の練習の成果を出し切る、というのは難しい事です。
しかし、皆さんの日頃の努力、本番の緊張が手に取るようにわかる私は、どの演奏にも
感動、感激をし、今回もとても素敵な時間となりました。

教えるというのではなく、ともに学びたい、と常日頃から思っています。
ですから、皆さんにどうしたいか?私ならこう思うけど、こういう考えもある、、というような問いかける、ともに考えるレッスンを心がけています。
もちろん、こうしないと上手くいかない、、というようなテクニックもたくさんありますが、手の形、腕の長さ、聴こえている音、想像する音はそれぞれです。
風邪だから、風邪薬、という形でなく、この人にはビタミン、この人には睡眠、漢方、
アレルギーの薬、、というように、各人に沿った処方を一緒に考えて、チェロとともに歩む人生のお手伝いができたらと思っています。そして、ご縁あって私の元に来てくださる方々同士が、こうして発表会を通じて、職業や年齢関係なく仲良くされている姿は何にもまして嬉しいものです。

生徒さんのほぼ全員が人生の先輩である大人の会の打ち上げで今回初めて知りましたが、どうやらチェロ歴は27年の私が一番長いようです。(2番目に長い方は25年)
大人の生徒さんも半数くらいが10年以上のおつきあいとなってきました。

子供の生徒さんにも、専門家を目指す、目指さないは関係なく、心から音楽につながって、将来いろいろな形で音楽と関わっていってくれるといいなと思っています。

私はスパルタ教育で親に「仕込み」をされましたので、本心から音楽が好きかどうかもわからないまま音大生になりました。(しかし、同じく音楽で仕事をしている妹たちの方が、もっと恐ろしいスパルタ教育を受けそれを傍で見る毎日だったのです、、!!)
幸いなことに今は、胸を張って音楽愛好家と言えます。
学習者はある一定の期間までに、ある程度の学びをしないと手遅れになる(専門家を目指す場合)ということもわかっていますが、昨日の大人の生徒さんが
「先生はレッスンが天職。レッスンで得た学びは会社の仕事にそのまま繋がる」といってくださったこの言葉を胸に、常にアップデートしながら、自分も現場から、同業者から、そして一流の音楽家、作品から常に学び、ご一緒してくれる生徒さんたちと学びをシェアしていきたいと思います。


2019年2月15日金曜日

発表会が間近です

毎年2月は、私が教えている教室の発表会があります。
今週末に本番を控え、今週は、伴奏合わせや、最後のレッスンなどが行われています。
大人の生徒さんは、「大人の弾き合い会」と題し、2年に一度開催しております。

発表会の準備を始めるのは人それぞれですが、子供達には、私が演奏したらよいと思う曲、大人の方々には、なるべくご自身が演奏したい曲、で取り組んでいただいています。

発表会が近づいた今、私も伴奏したり、最後の調整につい力が入るのですが、長い人では、1年近くかけて練習してきて、私も毎月何度かレッスンしている曲にもかかわらず、
レッスンのたびに、曲から発見や気づきをもらい、とても楽しい時間です。
「音楽、楽曲の素晴らしさを共有する」のが私の仕事だと思っているので
演奏体験を通して、よりその作品に入り込み、深く感動できる瞬間を増やしたいものです。
しかし、きっと生徒さんは弾くことに必死でしょうから、私のように、のんきなことはいっていられませんよね。
毎回私はそのひたむきな姿と曲の美しさが相まって、感極まっています。

大人のアナリーゼ講座も、まもなく二回目。準備だけでもわくわくしています。
小さな子から、定年後のご趣味として始められた方まで、幅広いみなさんと、こうして先人が残してくれた遺産に日々向き合えるのは、みなさんが私を先生として育ててくださっているからですね。

感謝を胸に、打ち上げ会場の選定に入ろうと思います(笑)

2019年2月7日木曜日

ピティナステップ

2月の一番頭の土日は、ここ何年も決まって「ピティナ ピアノ・ステップ」の室内楽の賛助として出演しております。
この会では、日曜の本番の前の合わせを前日に行い、そちらは、共演者へのアドバイスレッスンとなっています。限られた時間ですが、少しでもよい本番になるといいなと思い、私たちも必死です。
初めて、他の楽器と合わせる、、という人から、私たちも毎年お会いして成長が楽しみな、何回も共演している方々まで、今年も30名近くの皆さんと共演しました。

そもそも、ピアノと弦楽器は、同じ「弦」の器楽ではありますが、音の出し方が全く違います。呼吸や、それぞれの特性を生かした配置で作曲家が書いている音楽を汲み取って、音楽を共同で表現していくことは、1+1+1が3ではない、もしかしたら、100にもなるような可能性を含んでいます。

まず、ピアノは音を出してしまったら減衰していく、私たち弦楽器は音の増減が可能です。
しかも、弓が息のようにスピードを伴う場合が多く、表現が目でもとらえられやすいので初めて合わせる人もコツさえつかめば、弦楽器の動きや、音色を、ご自身の表現の新たなパレットに加えることが比較的簡単かもしれません。

よく、レッスンで、そこはオーケストラのように!弦楽器のように、、などと言われても、あまりわからず、なんとなく想像だけで、という場合もあるでしょう。実際一緒にやってみて初めて体感することもあるでしょう。

私もレクチャーなど時間があるときは、様々なボウイング(弓の動かし方)の方法をピアノ指導者の方や、一緒に演奏する方にお見せし、実際様々な方法で同じパッセージを演奏してみたりします。
室内楽の経験を通して、ご自身の音色が増えたり、今まであまり触れたことのない作曲家に触れるというのも、とても楽しいことです。何より、時間芸術の音楽の旅を一緒にしながら、作品を共有し、音を重ねる楽しさを、小さい頃から是非取り入れてほしいな、、そうしたらもっと楽器に関わる楽しみが増えるのにな、、と思います。

そして、いつも演奏と指導に全力で取り組める環境を作ってくださるステーションの先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。


2019年1月25日金曜日

大人のアナリーゼ

先日、大人のアマチュアの方を対象の講座「大人のアナリーゼ」を開催しました。
飲み物を飲みながら、気楽に、、、と思っての開催でしたが、皆さん、飲み物もお菓子もそこそこに、とても真剣にご参加くださいました。
いろいろ、私としての反省点はあるのですが、皆さんと「楽譜」について考える、そして音にするのはとても楽しかったです。

パワーポイントで、スライドを用意し、音源を聴いたり、ピアノを弾いたり一緒に歌ったり、、

どう演奏したいのか?を、一緒に考えるというのは楽しいものです。
この楽譜のどこに惹かれたか、この音型をどう演奏するのか?皆さん、私ならこうする!がきちんとあって、常日頃から音楽に向かって「感覚で捉える力」があるのだなと思いました。その感覚を「理論でも補足して」考えられれば自分の考えにさらに自信が持てますし、シューマンのいうところの「大家は研究されたがっているのだ」を、実践できます。

第二回はさらにいろいろな曲を分析していきます。
私自身が一番楽しいのかもしれません。
でも、楽しみを人と共有するというのは、音楽を味わう醍醐味ですよね。

2019年1月14日月曜日

弦楽カルテット特別演習

これまでは年末が多かったですが、今年は、年始に名古屋学芸大学の「弦楽カルテット特別演習」の授業にお邪魔してまいりました。

学内で選ばれた数人の書き下ろし作品と、先生の作品を演奏、録音する、というものです。かれこれもう7、8回は行っているような気がしますが、毎回、新しい作品と出会え、とても刺激をもらっています。

ここは、音大とは違い、専門的に音楽を学んでいない学生さんたちが、いわゆる「打ち込み」で音楽を作り、それを、この実習で実際の生音で、そして作曲者のディレクションで録音をしていきます。中には、楽譜が書けない子もいるのだとか?私からしたら、楽譜が読めない、書けないで、どうして作曲できるのか?もはや未知の世界ですが、今はアプリでも作曲できる時代。感性がある人は、楽譜の知識がなくても曲を作れる、そんな時代になっていくのかも知れませんね。(先生談では、理論もちゃんと勉強してもらわないと、、とのお話でしたが)そして、ここはこうしてほしい、など、それぞれが臆せず意見を言って、自分の作品を良い形で残したいという意思が素晴らしいなと思いました。
もし昔の私だったら、20も年上の演奏家に向かって、ここをこうして、、なんて
言えなかったと思います、、、。

そして、なぜか毎年誘っていただいているのですが、他の演奏者の方は、ガチのクラシック奏者ではない人たち。これが、演奏しても、なるほど、、その楽譜の読み方は、そちらの世界では、そうなのね!!というような、新しい驚きがあって、本当に楽しいです。
カルテットは、本当はとても緻密な世界で、4人の音色や音楽の方向など、あっていることが求めらる場合も多々ありますが、バラエティ豊かな曲、そしてメンバーから、
ご自身の愛する音楽を探求してく姿は演奏家としても、とても刺激を受けます。

毎年のひそかな楽しみのお仕事です。

2019年1月10日木曜日

聴き初め

今年初めてのコンサートを聴きに行く時は、着物で、、と思っています。
昨日は、ウィーンフィルのシュトイデさんとピアニスト三輪郁さんのコンサートに出かけました。
昨年もお二人のコンサートにお伺いしたのですが、着物で聴いていても、心をヨーロッパに運んでくださいます。
そして、今朝、着物を片付けながら、折り紙のように綺麗にたためる着物をみて、
これまた日本の文化だなあと感心していました。

2019年1月8日火曜日

新年に思うこと

2019年が明け、今日から大学の授業も再開しました。

年末年始は、できる限り、普段できない読書や、楽譜を読む、自分のインプットを、、と
意気込んでいましたが、やはり計画ほどはできず、今年もテレビに映る、大学時代の友人たちを応援しながら歌謡祭や紅白を見ながら年があけました。

今日、授業で紅白をみる人に挙手をしてもらったら、4割程度。
ウィーンフィルのニューイヤーコンサートにおいては、2割もいませんでした。

昔は、家族団欒がお茶の間にあって、みんなで同じものを見て、聞いて、共有していました。コンサートも、会場に行って、みんなで音楽を共有するという、楽しみ方です。

今は、隣の人が何を聴いているのかもわからないまま、好きな時に好きな音楽を、好きなように個人で楽しむスタイルがかなり浸透してきています。

では、(クラシックの)演奏家は、なんのために演奏するんでしょう?
自分だけのためであれば、それは演奏家は名乗れません。

-「作曲家」の書いた音楽を、再現し、それを共有したいと思う人と、
共有する。-

と、私は思っています。演奏家は、作曲家を超えることはできません。
常に、作曲家ありきでどんな演奏にすればよいか、考えていきます。
もちろん、そのために、勉強、練習、そして自分自身の感性を高めることが必要です。

そして、それを、一緒に共有したい、共感したいという仲間(共演者も、
観客も)がいて初めて、「演奏」になります。

進んだ世の中、昔の名演奏家をはじめ、今円熟期の演奏家から世界中で注目の若手演奏家まで、望めばいつでもCDやオンライン、配信サイト等で聴けます。
私もSpotifyを愛用しています。

ベルリンフィルにはデジタル配信しているサイトもあり、(https://www.digitalconcerthall.com/ja/home)ライブ中継なども楽しめます。

世界中の名演奏家が日本にやってきます。

なんのために、自分が演奏家としてやっていくのか?を、これから現場に出て行く学生さんたちにもっと考えてほしい、と思って、授業の中で折々話をしています。

そして、特に小さい子を指導する方々とも、「なんのために、音楽を学ぶのか」を
考えていきたいと思っています。
音大がゴールでないことは、どの先生方もわかっていると思います。目標設定をどこにすべきか。
音楽が「ただの音並べ」「手指の運動」にならず、お子さんから、専門に学ぶ大学生まで、もう一度立ち返り、一緒に模索していく1年になるといいなと思っています。

だいぶ前からご提案いただいていた、大人愛好家向けのためのアナリーゼ講座も
今年からシリーズで展開していきます。

自分でもびっくりするほど、短時間で定員が埋まってしまって、愛好家の皆様も
どうやって音楽にアクセスするのか、もっと近づくにはどうしたらよいか、知りたいのかな?と思っています。

またこちらでも、開催報告できたらと思っています。
ご興味のある方はご覧ください↓(ただいまキャンセル待ちです)

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音楽愛好家、アマチュア演奏家のための
        オトナのアナリーゼ(全3回)

音楽がすき。楽器演奏がすき。でも、音程が悪い、指がまわらない、耳が聴こえない、、、そんなことは棚にあげて、楽譜から、音楽を読み取り、さらに深く音楽の世界に浸りましょう!出したい音が見つかれば、耳が開き、音程がきまり、指がまわる、かも?!?

アナリーゼ(楽曲分析)は、楽譜という地図から、宝物を見つける作業です。楽譜の世界をさまざまな角度から紐解くことで、あなたにしか気付かない、とっておきの宝をみつけられるかもしれません。
地図の歩き方のちょっとしたコツで、発見や感動が増え、演奏が、鑑賞がもっと楽しくなること間違いなしです。
 楽語、リズム、メロディー、ハーモニー、様式や、時代など、多方向から、楽譜に書かれているヒミツにアクセスする方法を学びましょう。

1限目(1月22日) 楽譜の見方のコツ
2限目(2月19日) 作曲家の仕掛けを探してみよう
3限目(3月19日) 実際の演奏に生かしてみよう
 例) ・最初に楽譜を見て、まずすべきことは? 
     ・スコアってどうやってみたらいいの? ・音源の上手な活用方法。
     ・演奏で人へ伝える、人からキャッチする。 


全火曜日 19:00~20:30   /  参加費:2,500円(お茶付き)
その他詳細はgakufunomukou☆gmail.com(☆を@にかえてください)まで